第9章≪Action編≫:より良くする取り組み
2-7 Q:講演でも落語でも、伝える基本は「ことば」ですね。
    “より良くするAction”の立場から、内池さんの「用語」
    「使い方」の想いをお聞かせ下さい。
  
A:まず考え、①日本の文化を育んだ「ことば」を大切にしようとする
    考え方
がどれほど強いかでしょう。勿論「日本語」の美しさ、繊細さ、
    深み、響き、味わいなどを、日々感じているかどうか? そこから
    “気づき”が生まれてくる。その点私は、すごく拘っている方だと思っ
    ています。
 
     例えば、私は、「NHK放送用語や関東弁を“標準語”と称する」
    文化に抵抗するんです。それらが標準語なら、それ以外は皆“標準外”
    つまり“はずれ語:間違い語”になってしまいますね。地方語=いなか
    語という扱いになり肩身を狭い想いをさせていますね。お気の毒に、
    “なまり”を隠そうと苦労されている方々がおられますね。

     例えば、各地のなまりのある言葉は、実にその地域の風土・文化
    を瞬時に
表している、素晴らしい文化だと思っています。大好きです。
     この姿勢が、用語と使い方を決めると考えているんです。