第6章≪Do≫伝える舞台のあり様

 -2.プレゼンテーションは、どこに焦点を置いたか?

  (ア)の舞台は、“将を射んとせば、主催者を射よ” 
    (ア)の舞台とは、“このコンサルタントを採用して良いですか?” を、自分たちの関係者に
   コンサルをして語らしめて、良否を問うという場です。

    この場合私は、その主催者に焦点を当てています、ご参集の満足を獲得する以上に。

   何故なら、何らかのプロジェクトの実現を目的にしておられる主催者が、そのコンサルに“NO!”
   でしたら、仮に、参集者たちが満足だとしても、採用することはないと思うからです。

    具体例の1つは、大阪ガス(株)人材開発センターが企画する「サービスショップ(SC)
   ・マネジメント
スクールの講師」として、“こういう講師は如何ですか?”と、250店主に問う
   機会にお招き頂いたときのことです。

    私なりに“このような理念・立場で、こんなプログラムで、こんな風にさせて頂きたい。すると
   こういう幹部が期待されるでしょう”というプレゼンを行いました。約30分間ぐらいでしょうか。

    会場の一番奥で立っておられた、同スクール担当の部長・課長・係長さんたちが、プレゼンの
   締めくくりに来たところで、笑顔に満ちて両手を挙げて丸を描いて頂きました。参加者の感想を
   伺う以前に、「これで決まった!!」と思った瞬間です。
    以来5年間にわたって講師を担当させて頂くことになりました。約100店の幹部の修了でした。